2018/12/19開催 平成30年度第4回教養教育センター講座「遥かなる他者のための芸術]

平成30年度第4回教養教育センター講座
「遥かなる他者のための芸術」を開催

 地球外の知性、人工知能、人工生命など、既存の人間の枠組みを超えた知性や存在に対する研究や関心が高まるなか、人間を前提としてきた既存の芸術の枠組みを超えて、人間を前提としない、他者のための芸術を僕らは想像することができるのか。洞窟壁画を描いた人間がそうであったように、人間外の知性がその初期の段階から何らかの芸術的な活動を行っているとすれば、それは一体どのようなものになり得るのか。パイオニアやボイジャーのような太陽圏外へと飛行する宇宙機に芸術作品を搭載するとしたら、一体どのような作品を制作すればいいのか。

 こんな壮大なテーマを携えて、2018年12月19日(水)甲府西キャンパス大村智記念学術館大村ホールにて、多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース教授久保田晃弘先生による「遥かなる他者のための芸術」の講演会を開催しました。当日は最新のテクノロジーとメディア芸術、宇宙開発とを切り結ぶプロジェクトを軽快なトークとともにご紹介いただきました。宇宙との通信の様子を画像と音声によって体感できるよう工夫がされており、聞いている私たちもまるでプロジェクトチームの一員として参加しているようなドキドキするような講演会となりました。

 今回の講演には、学生・教職員等約80名が参加しました。学生からは、「『遥かなる他者』という題名にふさわしく、全く出会うことのない誰か、もしくは人でさえない知性を持つ何かに向けて芸術を届けようとする取り組みに大きな感銘を受けた」、「音声を発信したり、詩を生成する衛星、あるいは衛星そのものを芸術にするという斬新な発想に驚きと興奮を感じた」、「芸術学と宇宙工学の融合に工学の新しい可能性を見た」、「ワクワクするような講演だった、できれば来年もお願いしたい」などの感想が聞かれ、参加した学生たちからは、研究することの喜びと興奮を見出すひとときとなりました。

 
      講演される久保田先生              熱心に聴講する参加者