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2019/10/31開催
第3回教養教育センター講座「異文化交流とちりめん本」

令和元年度第3回教養教育センター講座
「異文化交流とちりめん本」を開催

 2019年10月31日(木)甲府西キャンパス大村智記念学術館大村記念ホールにて、国立国会図書館で多様な本と資料に触れ、日本文化と異文化、その交流について多くを学び、教えてこられた大塚奈奈絵氏を講師に招き、明治における出版文化の変遷を背景としたちりめん本の誕生、国内外におけるその受容と発展や影響について語っていただきました。
 海外出版のパイオニアと呼ぶべき長谷川武次郎や日本文化の発信に寄与した政府の「お雇い外国人」たちの話に加え、とりわけ外国人女性たちがちりめん本の題材となった日本の物語の翻訳や文化紹介において活躍したという見過ごされがちな事実、ちりめん本が日本発祥の回転舞台を海外に伝えることになったという逸話などにも触れ、非常に広い視点で異文化交流のお話をしていただきました。講演中、日本文化を再発見させてくれるお話に学生の参加者たちが熱心にノートをとる姿も見られました。
 また、講演後は、大塚氏が本講演のために持参くださった万葉集の詩歌を異国に伝える初版本など貴重な資料を見せていただき、実際に資料に触れたり、さらなる説明を聞いたりと、時間を過ぎて参加者たちの興味を惹きつける講演会となりました。

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