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2022/1/11開催
第4回教養教育センター講座「よはくをあるく〜社会福祉への誘い〜」

令和3年度第4回教養教育センター講座
「よはくをあるく〜社会福祉への誘い〜」を開催

 2022年1月11日(火)に、山梨県立大学人間福祉学部の柳田正明先生と、NPO法人みつばのくろーばー宅老所みつばやあんき代表の堀内直也氏を講師にお迎えし、山梨大学・山梨県立大学合同特別講演会、第4回教養教育センター講座を開催いたしました。山梨県立大学・山梨大学の学生および教職員の参加があり、総勢91名の盛大な講演会となりました。
 柳田先生および堀内氏から、「よはくをあるく〜社会福祉への誘い〜」という演題のもとご講演いただき、県立大学人間福祉学部の卒業生である堀内直也氏のこれまでの介護事業での具体的なエピソードを通し、社会福祉とは何か、社会福祉において何が大切なことであるかについてお話いただきました。
 講演の中では、「年老いて寝たきりとぼけるのではどちらがよいか?」「健康であるとは何か?」「人間とは誰か?」「尊厳とは何か?」など、社会福祉に関わる問題提起がなされ、普段、私たちが考えることのない問題を立ち止まって考える機会となりました。大切な人であれば、たとえ寝たきりでもぼけたとしても、近くにいてあげたいと思うのではないか、健康とは、単に病気ではないということではなく、肉体的・精神的・社会的にすべてが満たされた状態であるということ、暮らしの中で困っている人がいるということは、困っている状態を社会が作り出しているのではないかということ、人の尊厳とは、あなたに会えてよかったと思える日々の関係性の中にあること、介護や障がいなどの社会福祉の問題は、人と人との関係性や社会制度の問題であること、などを学びました。
 何かができて何かができないといった物差しで人と関わるのではなく、人の弱さをその人との関係の中で受けとめ、その人の存在そのものを大切なものとして肯定し認めることのできる、「よはくをあるく」ことのできる社会を、たとえ小さな一歩であっても、身近なところから作っていくことの大切さを考える大変貴重な機会となりました。

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