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2022/12/16開催
第4回教養教育センター講座「令和時代を生きるための男女共同参画」

令和4年度第4回教養教育センター講座
「令和時代を生きるための男女共同参画」を開催

 

 2022年12月16日(金)に、山梨県男女共同参画統括アドバイザーを務める独立行政法人国立女性教育会館理事長の荻原なつ子先生をお迎えし、第4回教養教育センター講座(山梨県立大学・山梨大学との合同特別講演会)を開催しました。なお、今回のセンター講座は、やまなし交流サロンとの共同開催となりました。

 萩原先生からは、これまでの日本社会における歴史的な男女差別の撤廃の動きを振り返りながら、男女共同参画社会の実現についてお話をいただきました。ジェンダーとは、社会文化的に形成された性別のことを指し、ジェンダー格差が地位・権利・役割などに広く存在すること、ジェンダー格差の要因には、男性を基準にした価値観・制度・慣習、私たち無意識の偏見などがあり、男女における賃金格差、女性の管理職が少ないことなどにつながっていること、日本のジェンダー格差指数は、世界の146か国中115位であり、とくに政治参画、経済参画において女性参画が低いということ、などを具体的にご提示いただきました。

 今後の社会において男女共同参画を進めていくために、今までの考え方ややり方に問題はなかったか考える必要があるのではとの問いを投げかけていただきました。私たちの無意識的な偏見を認識することがまず重要であり、「男のくせに」、「女のくせに」、「子育ては母親の役割」、などといった合理的根拠をもたない、無自覚の固定観念や決めつけや、周りの環境から知らぬ間に形成される無意識の偏見を取り去り、社会におけるデフォルトを疑うことが大切であるということ、「もはや昭和ではない」時代であるという認識のもと、女性の経済的自立、男性の家庭・地域社会における活躍(家事育児介護などへの参画)などが求められこと、大学においても教職員や学生の男女共同参画への取り組みも今後重要となることなど、大変多くのご示唆をいただきました。

 

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