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2022/11/9開催
第3回教養教育センター講座「ニュースの裏側/表側 ジャーナリストの仕事とは」

令和4年度第3回教養教育センター講座
「ニュースの裏側/表側 ジャーナリストの仕事とは」を開催

 

 2022年11月9日(水)、NHK報道局科学文化部デスク藤原淳登氏をお迎えし、本年度第3回教養教育センター講座を開催しました。藤原氏は、長年、NHKスペシャル、クローズアップ現代など、質の高い番組を数多く制作され、現在も第一線で活躍しておられるプロフェッショナルです。今回は、報道とは何か、報道に何ができるか、真実を伝えるためにはどうすべきかといった観点から、ジャーナリストの仕事についてお話しいただきました。ニュース番組や新聞記事など報道の「表側」しか知らない私たちにとって、それらがどのような方法で作られているのか、その「裏側」をご自身が制作された番組をもとに教えていただきました。学生・教職員、外部の参加者を含め、82名の盛況となりました。

 まず、新型コロナウイルス感染症の報道が、日々どのように作られているのかを、「マイクロ飛沫」という言葉の誕生から説き起こされ、専門家にとってさえ未知の状態で、どのように正確な情報を届けるかという報道の実際をお話いただきました。次に、取材者が自らの関心のもとに行う独自報道のプロセスを、妊婦に投与される薬の副作用による胎児死亡の報道を通して教えていただきました。最後に、情報社会に生きる私たちが過剰な情報に振り回されることなく、いかにして質のよい情報を手に入れるか、そのためにはどのような姿勢でニュース報道や新聞記事に接するべきかの示唆をいただきました。

 参加学生からは以下のような感想が寄せられました。

・情報との向き合い方を改めて考えさせてくれる講義で非常に有意義な内容だった。
・普段何気なく聞いているニュースについて、裏での苦労や情報の取捨選択の大事さなどを知ることができた。
・報道の[…]背景について伺うことを通して、これからの報道の受け取り方にも影響を与えるような解釈の仕方について学ぶことが出来た。
・マイクロ飛沫など視聴者が分かりやすいように新しい言葉を選んでいることを知った。
・高齢者が若者よりも偽の情報を信じてしまうことが多いという結果は意外だ[…]った。
・コロナの感染が始まったときにトイレットペーパーに関する偽の情報が出回ったこともあるので、情報[…]の信憑性には注意が必要だと実感した。
・妊婦が高血圧の薬を飲むことで胎児に悪影響を与えるという事例が多くあったことに驚いた。医学[…]生として、薬の処方には注意しないといけないと思った。
・ニュース番組を見ているとどの放送局でも異常なほどに××政権の批判を続けている印象を受けていたので、両論併記を強く意識していると聞いて驚いた。

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