第2回教養教育センター講座「British Fiction Rocks!― 翻訳の面白さ、英文学の面白さを語る」

第2回教養教育センター講座
「British Fiction Rocks!― 翻訳の面白さ、英文学の面白さを語る」を開催

 平成28年10月14日(金)、甲府キャンパスにおいて、平成28年度第2回教養教育センター講座講演会を開催しました。今回は、近年、エディンバラ出身の現代作家ミュリエル・スパークの小説を次々と翻訳出版し、ご活躍中の木村政則氏に「 “British Fiction Rocks!”―翻訳の面白さ、英文学の面白さを語る」のタイトルでご講演いただきました。
 木村氏は、D.H.ロレンスの『チャタレー夫人の恋人』やサマセット・モームの『マウントドレイゴ卿/パーティの前に』などを訳してこられました。近年は『ブロディ先生の青春』や『あなたの自伝、お書きします』などのスパーク小説を翻訳され、その帯には今をときめく作家たち、湊かなえや中島京子の絶賛の言葉が並び、各紙書評においては美術家の横尾忠則氏などの評者からも称賛を得ています。木村氏の翻訳によりスパーク・ファンは増殖中で、東京では、そんなファンの一人、芥川賞作家の藤野可織氏とのトーク・イベントなども行われました。今回も、言葉の達人である木村氏の個性的なトークが炸裂する非常に興味深い講演となりました。
 木村氏にとってのイギリス文学への入口となった作家や作品、翻訳作業の苦労や翻訳家による様々な工夫についてのお話に、参加者は、ときにメモをとりながら熱心に聴きいり、90分という時間があっという間に過ぎました。現在翻訳中のキプリングのお話には時間が足らず、参加者から残念がる声もあがり、出版された折りにまたそのお話を聴きたいとの要望も寄せられました。

  
         講演会の様子                 講演をされる木村氏


     熱心に耳を傾ける聴講者