これからの時代は、かつてないほどのスピードで社会が変化するため、予測が困難な時代とされています。AIやロボット技術などの急速な進化によって、私たちの想像を遥かに超えるような社会が到来する可能性もあります。そのため、新たな問題が生まれ、従来の解決方法では対応できないことが増えることが予想されます。このような時代においては、人間にしかできない創造力や思考力がますます求められると考えられます。
このように社会がますます複雑化・多様化し、様々な問題が生じる中で、その問題を解決するために必要なのは、広い視野や深い洞察力を持ち、様々な視点から問題を捉え、解決策を導き出す能力です。問題を解決するためには世の中に存在する様々な情報から正しい情報を見極める能力も必要になります。また、個人では解決が難しい問題に直面した際には、他者と協力して問題解決に取り組むことも必要です。そのためには、様々な考えや価値観などを理解し、より豊かな人間性を育むことが大切であり、コミュニケーション能力やチームワーク力なども求められます。
また、科学技術などの発展に伴い今まで以上に便利な社会になることで、日常生活における身体活動が減少し、生活習慣病などの健康問題が深刻化することも予想されます。したがって、生涯にわたり充実した生活を送るために心身の健康を保持増進する力を身につけることも大切です。
本学での全学共通教育は、様々な知識の獲得に加え、社会の変化に対応するために必要な知識や技能を身につけるための教育でもあり、広い視野を持ち、問題解決能力やコミュニケーション能力、チームワーク力などを育成することで、社会の発展に貢献する人材を育てることを目指しています。
安藤大輔 教養教育マネジメント室長