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2021/10/14開催
第2回教養教育センター講座「地域活性化に向けて攻める自治体―北海道東川町の取り組み事例を中心にして―」

令和3年度第2回教養教育センター講座
「地域活性化に向けて攻める自治体―北海道東川町の取り組み事例を中心にして―」を開催

 2021年10月14日(木)に、長野県立大学グローバルマネジメント学部の中村稔彦講師をお迎えし、山梨大学・山梨県立大学合同特別講演会、第2回教養教育センター講座を開催しました。本学の学生や教職員だけでなく山梨県立大学からの参加者もあり、総勢81名の盛会となりました。 
 講師の中村先生には、「地域活性化に向けて攻める自治体―北海道東川町の取り組み事例を中心にして―」という演題でご講演いただき、人口8,400人、鉄道・国道・上水道の3つの道がないという小さな町でありながら、2007年度からの10年間で人口6.0%増、税収8.0%増を記録した同町の様々な取り組みについて、豊富なデータや現地調査に基づく丹念な分析に基づきご紹介いただきました。
 「写真の町」の成功をきっかけとする「東川らしさ」を追求するまちづくりの姿勢、宅地造成に止まらない多種多様な移住・定住支援策、町のブランド化、補助金等の主体的な活用など、国の制度や政策を巧みに利用しながらも独自性を失わない取り組みを継続する東川町の事例は、人口減少や財政難に多くの自治体が直面する地方で暮らし、学び、働く聴講者にとって、大変興味深いものでした。ご講演後には、活発な質疑応答、意見交換も繰り広げられました。
 改革に対する意識や進取の精神が欠けたままでの単純な模倣は困難と中村先生が総括された東川町の取り組みではありますが、聴講者がそれぞれの居住地や出身地と対比させながら今後のまちづくりを考えるための様々な示唆を与えてくれる、貴重な機会となりました。

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