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2023/7/26開催
第1回教養教育講座「骨格筋の最新科学~筋トレから、栄養、病気、そして健康長寿まで~」

令和5年度第1回教養教育講座
「骨格筋の最新科学~筋トレから、栄養、病気、そして健康長寿まで~」を開催

 本年度の第1回教養教育講座は山梨大学・山梨県立大学の合同特別講演会として2023年7月26日(水)に開催され、熊本大学発生医学研究所筋発生再生分野の教授であり、東京都健康長寿医療センター研究所加齢変容研究チーム筋老化制御研究の研究部長も兼任されている小野悠介先生をお迎えし「骨格筋の最新科学~筋トレから、栄養、病気、そして健康長寿まで~」と題したご講演をいただきました。今回の講座は対面とオンラインのハイブリッド形式で実施し、本学と山梨県立大学の学生・教職員を合わせて117名が参加し、盛況となりました。

 講演は、骨格筋の基礎的な解説からスタートし、筋衛生細胞(サテライト細胞)の役割から骨格筋と健康との関わりについての紹介がありました。その中で近年では骨格筋から分泌されるマイオカインや運動をすることで様々な臓器から分泌されるエクサカインが全身の細胞・臓器を制御することで運動による健康増進効果を生み出している可能性が示されていることをご紹介いただきました。そして、新たな筋再生治療へ繋がることが期待されるサテライト細胞の部位依存性に着目したポジショナルメモリーや運動を実施することの重要性を考えさせられるマッスルメモリーに関する最新の研究成果についてもわかりやすく解説いただきました。最後には、今後さらに問題になると考えられるサルコペニアやフレイルを予防にも繋がる筋萎縮や筋肥大の分子機構についての最新の研究成果もお示しいただき、健康長寿に繋がる骨格筋を動かす「運動」の重要性を改めて認識する大変貴重な機会となりました。

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