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石川 陽(2023年度協力教員)教授

私は、2009年12月にテニュアトラック教員として山梨大学へ着任し、2014年から工学部先端材料理工学科の専任教員を務めています。数学を用いて自然界に潜む真理を追究することに面白さがある理論物理学を専門としており、特に、物質の様々な性質の起源を明らかにする物性理論の研究を進めています。大学生のときに、素粒子・原子核・電子・原子・分子といった基本的粒子が多数集まると、個々の粒子の性質からは想像できない複雑で多様な世界が生み出されることを知り、この研究分野へ進みました。

専門家以外の人にとって、物理学をはじめとする自然科学とは単に難しくて分からないものであり、専門家だけが分かれば良いものという印象が強いと思います。しかし、私たちの日常には自然科学を応用した製品が多く存在し生活を便利で豊かにすることに役立っています。また、昨今では自然科学が持つ負の面が出てしまった問題もあるかもしれません。自然科学の良いところと悪いところを、専門家以外の人も自分で考えて判断できるためには、科学が身近に文化として存在するものでなければならないと思います。

私は現在までに教養教育科目を担当したことはありませんが、科学を文化や教養として受け入れることができる人材が育つよう教養教育センターの協力教員として少しでも役に立つことができればと思っています。

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